真茶園
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お茶の豆知識

緑茶はこう楽しむ!マイスタイルのご紹介

「“茶道”があるくらいだし、やっぱり、お茶を味わうにはそれなりの作法が必要なのかも……」と思われるかもしれません。
確かに、「こうしたらいいよ」という、お茶を美味しく飲むための基準はあります。でも、それは決して「絶対」ではありません。
みなさんが、「お好きに、気楽に、マイスタイルでお茶を楽しむ!」でいいと、私は思います。そしてマイスタイルのその先に、「より美味しく飲むために」という飲み方が自然についてくるのかもしれません。

私だけのお茶スタイル<飲み方編>

お茶を楽しむ時間は、必ずしもおうち時間であるとは限りません。
外出時、マイボトルにお茶をいれて持ち出してみたり、会社でお茶を淹れ、ホッとひと息ついてみたり。皆さまそれぞれに、いろいろなお茶の楽しみ方があると思います。
今回は、そんな「私だけ」のお茶の楽しみ方に着目してみたいと思います!

会社員Aさんの場合
<楽しみ方> 会社で美味しいお茶を飲んでいます!
<時間帯> 勤務時間中、ずっと。
<用意するもの> 茶こし付きマグ、自分で持ち込んだ茶葉
<お茶ルーティン> 朝、出勤するとすぐに、茶こし付きマグに茶葉を入れ、会社のウォーターサーバーより水をたっぷりめに注いでセットします。水出しなので、すぐには飲みません。しばらく放置し、お昼時間、良い感じで抽出されている美味しいお茶と、お昼を一緒に頂きます。
お昼が終わると、同じマグにお湯を注ぎ、二煎目を。午前は水出し冷茶を、そして午後は温かいお茶を楽しみながら、心ゆったり、お仕事と向き合っています。

ルート営業Bさんの場合
<楽しみ方> 仕事柄、車の中で美味しいお茶を頂いています!
<時間帯> 一日中。
<用意するもの> マイボトル、水出し煎茶のパック
<お茶ルーティン> 出勤時、自宅でマイボトルに水出し煎茶のパックと水を入れた状態で家を出ます。水出し煎茶パックは、水でもすぐに美味しいお茶になるので、午前中からすぐにお茶が頂けます!私の場合、職業柄、一日中車移動なので、本当に助かります。
途中、ショッピングセンターや市役所、カフェなどに立ち寄り、無料の給水サービスを活用してマイボトルにお水を補給。お茶の味を新鮮に楽しむため、水出し煎茶パックも常にカバンに入っているので、途中入れ替えつつ、お茶を楽しんでいます。
おかげで、手作りの美味しいお茶を味わえ、ペットボトル飲料など買わず、エコに過ごせています。

おうち時間を有意義に過ごすCさんの場合
<楽しみ方> たっぷりサイズのお茶を用意し、PC作業に打ち込んでいます!
<時間帯> 仕事時間の間ずっと。
<用意するもの> たっぷりサイズタンブラー
<お茶ルーティン> 在宅ワーカーです。なので、冷蔵庫もありますし、お湯も沸かせますし、何でも自由に過ごせるのですが、仕事がのってくると、机の前から離れたくはありません。
そこで、朝いち、仕事に向き合う前に、たっぷりとしたサイズのタンブラーにお茶を作ります。一煎目も二煎目も一気に作って注ぎ入れ、準備万端!これで、PC前から動くことなく、じっくりと仕事に向き合えます。
美味しいお茶が好きで茶葉にこだわりはありますが、一煎目や二煎目の違いにまではこだわらないので、私の場合、一気に作るスタイルでOKかなって思っています。

 

御三方より伺った三者三様なお茶スタイル、とても興味深く感じました。
お仕事や生活に合わせ、自分だけのお茶の楽しみ方を自然に生み出されているって、とても素敵!
お茶を淹れるって、ぜんぜん特別なことではないんです。
生活にうまく溶け込ませ、美味しくいただく人がもっと増えていって欲しいなと思います。

私だけのお茶スタイル<おとも編>

「夜、晩酌を楽しむように、美味しいお茶の時間を楽しむ」とおっしゃる方もおられました。美味しいお菓子と、少し高級な茶葉を用意して、ちょっとひと息。その“おとも”となるのが、音楽や本だと言うお声も。

新しい靴を買わなくちゃ 坂本龍一
2012年に公開の、同名映画で使用された楽曲。
穏やかなピアノの音色が心に沁みわたる、とても優しい作品。
「今日、こんなことがあったな」と一日を思い起こしてみたり、「これからこうやっていこうか」と決意を新たにしたり、思考を整えるにも最適な音楽です。
お茶のひととき、その“おとも”として、最良のパートナーになってくれること間違いありません。

未来のサイズ 俵万智
2020年に発刊された、短歌集。
第55回迢空賞と、第36回詩歌文学館賞をW受賞した作品です。
短歌には、一首31文字という規制があるからこそ、その中に凝縮された世界が広がります。日常の風景や、人への想いが、濃く、流れ込んできます。
小説とは異なり、一首数分間の没入感。お茶を頂きながら、31文字に思いを寄せてみるのも、面白いひとときかと思います。

 

今回は、【私だけのお茶スタイル】ということで、“飲み方”や“お茶のおとも”について、お話を伺いながらまとめてみました。
お茶をいただきながら過ごす時間を、楽しんでもらえたら嬉しく思います。