冬。温かいお茶が美味しい季節となりました。
そして、冬だからこそ始めやすい『急須で淹れるお茶』。ぜひ、チャレンジしてみて欲しいと思います。
夏は、つい手軽なペットボトルのお茶を飲んでいたけれど、冬、温かいお茶を飲むために始めた急須生活が板に付き、次第に急須でお茶を淹れるようになったとおっしゃられる方、実は少なくないのです!
以前のコラムで、急須のお茶とペットボトルのお茶、その中身が、実はまったく別物だということを書きました。
一見すると同じお茶。
CMを見ると、良い茶葉を使っていると言っているし、問題ないんじゃない?と思われるかもしれません。
もちろん、問題はありません。
ただ、メリットもあまり無いという事実は、ちょっとショックですよね。もう一度簡単にご説明すると、以下のような感じです。
テアニン
リラックス効果があり、女性の場合、PMSの改善効果も期待できる成分。これが、急須のお茶には5倍量含まれています。
タンニン
アンチエイジング効果、高血圧予防、脂肪分解効果などがある成分ですが、これも、急須のお茶には5.5倍量含まれています。
また、ビタミンCも、急須のお茶に含まれているのは天然のもの。しかし、ペットボトルのお茶には、食品添加物として追加されたものとなっているのです。
ここまでの違いを作り出している秘密は、沈殿物にあります。
急須でお茶を淹れると、粉の様な沈殿物ができますよね。実はこの沈殿物こそが栄養素の宝庫。それを飲むことで効果効能が得られているわけなのですが、ペットボトルの場合、製造の過程でろ過されてしまいます。
というのも、沈殿物を入れたまま商品化しては、日持ちが悪くなってしまうから。
『いつでも気軽に飲める』=『栄養価が低い』というのは、ちょっと寂しい事実ですよね。
冬に、お茶を急須で淹れること、なぜオススメなのでしょうか。
それは、あまりゴクゴクと一気にお茶を摂取することがないこと。
そして、家に居ることが多いこと。
これらの要素が重なる季節だから!
おうち時間が増えると、何かにこだわりたくなる。そしてそのこだわりの中に、急須のお茶へのチャレンジも含まれる、というわけです。
じっくり淹れて、ゆっくり味わう。素敵な時間が過ごせそうですよね!
何かにじっくりと向き合うのに、冬はとても良い季節。
蕎麦打ちにチャレンジするように、ガーデニングに精を出すように、ゆっくりとお茶を淹れる時間を趣味にするのは素敵なこと!
どこかへ出かけることなく、家で楽しめます。
寒くても、室内で出来る趣味だから問題ナシ。
ぜひ皆さんも、チャレンジしてみて欲しいと思います。
急須の選び方に、ルールはありません。好きなデザインを選べばOKです。ただ、選び方はあります。
例えば、横手型。
注ぎ口から90度の位置に持ち手があるタイプで、日本の伝統的な急須。片手で持ったままフタも抑えられる、淹れやすい形状です。
ただ、右利きが主流のため、左利きの人は淹れにくいかもしれません。
次に、後手型。
注ぎ口の真後ろに持ち手があるタイプ。いわゆるポットの形状です。利き手に関係なく使えるので、家族で利き手がバラバラの場合には、こちらを選ぶといいかもしれません。
そして、上手型。
上部に持ち手があるタイプで、やかんの形状です。重くても持ちやすいので、たっぷりとお茶を淹れる場合に向いています。また、熱さも伝わりにくいというメリットがあります。
これらを参考に、自分だけの急須を見つけてみてくださいね。
真茶園では、冬限定のお茶として『冬の真茶』を販売しています。
使用の茶葉は、真茶園で一番人気の「深むしトロリ出るお茶」と同じ原料茶。それに強火焙煎を施し、芳ばしい香りをより一層引き立たせ、冬の季節に適した味わいに仕上げています。
濃厚なコク味と芳ばしい香りが冷えた体に染み渡る。
その旨味を心ゆくまで味わって欲しい、そんなお茶です。
コンビニや自販機で買うお茶とは一線を画す急須のお茶を、ぜひ今年の冬は、味わってみて欲しいのです。