さあ、ついに新茶の季節がやって参りました!
今年も美味しい新茶がズラリ揃っています。
どの商品をお選び頂いても、「うまい!」と唸ること間違いなしのお茶ばかり!ぜひぜひ、ご賞味くださいね。
と、ご紹介させていただいた今年の緑茶。
実は、お客様より、「緑茶には“旬”がありますか?」と質問されることが少なくありません。
そこで今回は、【緑茶の旬】について、お話してみたいと思います。
野菜や果物には旬があります。もちろん、緑茶も同様。旬があります。
その時期は、5月。
そう、新茶の時期。それが、緑茶の旬です。
チャノキの原産地は、中国西南部の四川省、雲南省、貴州省など。そこは温暖な地域であるため、日本で育つチャノキは寒い冬を迎えた際、成長を止め、グッと栄養を蓄えはじめます。
そして、春!
休んでいたチャノキが目覚め、再び活動をスタート。
蓄えていた栄養たっぷりの新芽を一気に芽吹かせ、それが新茶となります。つまり、この瞬間こそが【緑茶の旬】!
栄養たっぷり、生命力たっぷり。だから新茶は美味しいのです。
ただ、注意して欲しい点がひとつ。
新茶の摘み取りは、日本全国、一斉に行われるわけではありません。
というのも、緑茶は日本各地で作られており、地域や、平地・山間地であるなど、産地の条件によって生育に差が生じてくるため、九州など温かい地域では3月末に旬を迎えるところも。
そう、桜に開花前線があるように、お茶にも新茶前線があるということ。
なので、時期がズレていたとしても、「このお茶はダメ!」というわけではありません。新茶前線を確認しながら、美味しい旬の緑茶探し、してみてくださいね。
静岡県藤枝市の真茶園においては、5月が旬!
今、まさに旬を迎えています。
今年は気温や降水量も問題なく、生育がよく、本当に美味しい茶葉が育ちました。
そして、どの新茶も素晴らしい出来上がりとなっています!
その新茶を蒸し、揉捻し、乾燥させ、商品となるわけですが、5月2日の出荷を幕開けとして、これから続々と仕上がって参ります。
同じ新茶でも、合組や焙煎によって味わいは千差万別。あなたのお好みはどの新茶でしょうか。
ぜひ、飲み比べつつ、味わってみて欲しいと思います。
最近は、トマトやナスなど夏野菜と呼ばれる食材であっても、冬にも売っていますし、私たちは一年中買うことができます。
それは、ビニールハウスなどの技術が発達し、年間を通しての栽培が可能になっているから。
美味しい食材が一年中味わえるのは、確かに嬉しい。でも、たとえ一年中味わえたとしても、やはり栄養価の面において、“旬”にはかなわないということは、知っておいた方がいいでしょう。
旬の食材は、他の季節に比べて栄養価がグンと高い!
だからこそ、積極的に摂って欲しいのです。
食材に含まれるビタミンやミネラル、その他の栄養素が、よりしっかりと摂取できるのが“旬”だということ!
季節ごとに変化をするなんて、食材は不思議。そして、面白い部分と言えますよね。
また、「旬の食材には、その季節に体が必要とする成分が含まれている」ことが往々にしてあるというのも、スゴイところです!
例えば、先に挙げたナスやトマトは旬が夏。そして、『夏の気温で温まった体を冷やし、整えてくれる』という働きがあります。
このように、旬の食材を積極的に摂取することが、健康の維持にも繋がっているということになるわけです。
緑茶も、もちろんそれに当てはまります。
というのも、新茶にたっぷりと含まれるテアニンには、以下の効果があることで知られているから。
◆心身をリラックスさせ、ゆったりと心を落ち着けてくれる
◆睡眠の質が良くなる
◆集中力が持続する
◆緊張の緩和
そう、テアニンは、五月病にやさしく寄り添い、緩やかにしてくれる効果・効能を持つのです!
進学や就職、転居など、新しい環境に慣れようと、緊張で過ごす4月。
1か月が経った5月は少しだけ日々のサイクルに慣れ、緊張も解け、気疲れが出やすくなり、結果、やる気がでない、眠れない、食欲が落ちる……等といった症状に悩まされ、ふさぎ込んでしまう方が出てくる季節になるのです。
だからこそ、5月には旬の緑茶を飲んで欲しい!
テアニンの効果で、今までより少し、過ごしやすい5月になるはずだから。
ちなみに、上記テアニンの効果は、摂取後の脳波観測においてα波が増幅するという結果が出ており、科学的にも証明されたものとなっています。
旬の美味しい緑茶を飲んで、その上、心身ともにリラックスできるのだとしたら、こんなに簡単で素晴らしいこと、他にないと思いませんか!
新茶を味わうということは、旬の栄養素を余すことなく体に取り入れるということ。
旬を意識して、美味しく、そして健康に。
5月の新茶との出会いを、お楽しみいただけたらと思います。