イタリアでは、多くのご家庭にエスプレッソマシンがあると言います。
市販のコーヒーを飲むのではなく、『ご自身でコーヒーを入れて飲む』という習慣が強く根付いているのです。
日本でも、少し前までは同様に、ご自身でお茶を淹れ楽しんでいたはず。ご家庭で淹れるお茶の良さを知って頂き、気軽にお茶を淹れる生活を取り戻して頂きたいと強く願っています。
イタリア人は、1日に数杯のエスプレッソを飲むと言われます。
朝にはミルクを入れて、カプチーノやカフェ・ラテにし、1日を元気に過ごすための糧とします。ランチが終われば、食後にエスプレッソ。午後の仕事に備えます。そして、仕事が終われば、今日を振り返りながら一杯のエスプレッソを楽しむ、というイメージ。ちなみに、コーヒーに牛乳を加えるのは午前のみ、という方が多いのだとか。
エスプレッソを入れるには、エスプレッソマシンが必要です。つまり、そのマシンを、多くのご家庭が持っているということ。素敵ですよね。
最近は、直火式ではなく、手間を省ける機械式も人気なのだそうですが、コンパクトで場所を取らない昔ながらの直火式エスプレッソマシンの人気も不動で、イタリアでは、『朝起きたら、まずはエスプレッソマシンをコンロにセット』というルーティンなんだそうですよ。
日本の緑茶も、以前はイタリアのエスプレッソ同様、家庭でもっと気軽に淹れていたはず。そんな、当たり前に緑茶を淹れる生活を、取り戻して欲しいと切に願っています。
家に花を飾る。
ランチョンマットを敷く。
これらは、無くてもいいものだけど、あるとなんだか素敵。そんなひと手間が、生活を豊かにします。
『緑茶を急須で淹れる』というのも、それと同様。日々の暮らしを豊かにするひとつの手段です。
フタを開けるだけで飲めるペットボトルの緑茶ではなく、急須を使って自分で淹れることに、素敵な生活が繋がってくるのです。
手をかける時間は、とても贅沢なもの。日々の生活に、そんなひとときを作ってみるのはいかがでしょうか。
朝起きて、湯を沸かし、緑茶を淹れる。
すると、立ち上る清々しい香り。
これは、ペットボトルの緑茶では感じることのできない楽しみのひとつ。
慣れてしまえば、朝の準備をしながら温かい緑茶を淹れることは大きなタイムロスにはなりません。緑茶を飲んで、体を芯からぽかぽかに。そんな素敵時間、取り入れてみませんか。
緑茶を淹れた急須のお手入れも、実はとても簡単です。
中に残った茶葉はゴミ箱へ。茶葉には消臭作用があるため、パラパラと撒くように捨てると、ゴミ箱の匂い消しに効果的。
そして急須は、さっと水洗いをするだけ。その後は、逆さにしてしっかりと乾かせばOK。洗剤は、成分の香りが付いてしまうのでNGです。
茶渋が気になるようになれば、重曹を使います。
ただし、茶渋はそのままでも問題は無いので、気にならない方はそのままでもいいでしょう。
『緑茶』とひとくちに言っても、様々な種類があります。茶葉の種類だけでなく、蒸し時間、合組と呼ばれるブレンド等により、その味わいは幅広く、好みに合わせて選ぶことも、緑茶の楽しみ方のひとつと言えるでしょう。
でも、どうやって選べばいいのでしょうか。
コツとしては以下の通り。
● 渋みが苦手でマイルドな味わいがお好みの方は、深むし茶
● 渋みと甘みのバランスを楽しみたい方は、煎茶
● 濃厚な旨みと甘みを感じたい方は、玉露
● すっきりとした後味が欲しい方は、ほうじ茶
というイメージです。
ただし、上記イメージで選んでみても、茶葉には種類が多く、さらに絞り込んでいくには、買ってみて、味わいながら探って頂くこととなります。
そのため、お悩みの際には、真茶園スタッフにご相談ください。
真茶園スタッフは、日本茶インストラクターや日本茶アドバイザー等の資格を取得していますから、お客様のお好みを伺いながら、茶葉の選定のお手伝いができますよ!
イタリアにはエスプレッソを自宅で入れる習慣が残ります。
日本も、緑茶を淹れる習慣を、途絶えさせたくはありません。
お気に入りの茶葉、急須、湯呑みを用意する楽しみを味わって欲しい!
そんなひとときこそが、幸せの種を育むのだと思うのです。